スタッフブログ
Blog
塗料の「屋外暴露試験」とは?自然の中で見極める耐久性
こんにちは。今回は塗料の品質や耐久性を評価する上でとても重要な試験、「屋外暴露試験」について解説します。
🧪 屋外暴露試験とは?
**屋外暴露試験(おくがいばくろしけん)**とは、塗料を実際の屋外環境にさらして、紫外線、雨、風、温度変化、大気汚染などの自然要因によって塗膜がどのように劣化するかを確認する試験です。
言い換えれば、「実際に屋外で使ったら、この塗料はどれくらい持つのか?」をリアルな環境で確かめる方法です。
🎯 試験の目的
塗料における屋外暴露試験では、以下のようなポイントを評価します:
- ✅ 色あせ(退色)の程度
- ✅ ツヤの変化(艶引け)
- ✅ 表面が粉っぽくなる「チョーキング」
- ✅ ひび割れ・剥がれの発生
- ✅ サビや腐食の有無(下地との関係)
- ✅ 撥水性や防水性の低下
🔍 どのように行うの?
- 塗料を試験板に塗布し、乾燥させます。
- 屋外に設置(多くは南向き・45度の傾きで設置)
- 暴露期間は半年〜数年。長寿命製品では3年以上行うことも。
- 定期的に色・ツヤ・表面状態を観察・測定し、劣化具合を記録します。
📍 試験場所の例(日本)
試験の効果を最大限に引き出すため、気候の異なる地域で実施されます。
- 🌴 沖縄(宮古島・石垣島):紫外線が強く、塩害もある → 耐候性の厳しい試験に最適
- 🌤 静岡・茨城:標準的な本州の気候 → 一般住宅向けの参考に
- ❄️ 北海道:寒冷地用塗料の耐久試験に適している
🧩 関連する評価項目(一例)
- 色差(ΔE):色の変化の大きさを数値化
- 光沢保持率:塗装後と比較してツヤがどれくらい残っているか
- ひび割れ・剥離の有無:目視やマイクロスコープで確認
- チョーキング評価:手でこすって白い粉が出るかどうか
✅ まとめ
屋外暴露試験は、塗料が実際の環境でどれだけ持つかを見極めるための、最も信頼性の高い方法です。時間はかかりますが、机上ではわからないリアルな劣化データが得られるのが最大の魅力。
塗料を選ぶとき、「この製品は〇年の暴露試験をクリアしています」といった表記があると、安心材料の一つになりますね。
信頼できる塗料は、過酷な自然環境の中で磨かれている。
そんな裏側を知ると、塗装の奥深さが少し見えてきます。
監修者情報

株式会社office ZERO
代表:神﨑 優太





